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  • コラム 2021.09.30

    コラム「水循環の明るい水来(みらい)へ」

    水には様々な形の循環があります。
    図1は水循環の様々なパターンを示しています。
    大規模な循環(マクロスケール:地球規模の水循環)から
    地域規模のメソスケール、人間周辺規模のミクロスケール、
    人間体内の水循環に至るまで、
    様々な規模の水の循環が各スケールの大小に対応して存在しています。

    図1 水循環の様々なパターン
    総合研究開発機構(NIRA)研究報告書 1992)

    水循環の様々なパターン

    図2は地球規模の水循環量(年間ベース、単位:兆トン/年)を
    示しています。

    地球規模の水循環量

    地球上の水のおよそ97.25%が海水で、残りの2.75%が淡水、そのうち2.05%が氷河、0.68%が地下水、
    河川・湖沼水に至ってはわずかに0.01%に過ぎません。

    総降水量はその大部分が海上に降る398兆トン/年、
    その約1/4の107兆トン/年が地上に降ります。

    降った雨の大部分は、最終的に蒸発し雲となり再び雨となって循環を繰り返します。
    陸上の降雨は、一部地下水になりますが、ほとんどが 河川水等の表流水となり海へ流出します。

    大気中の水循環がおよそ9日かかるのに対し、氷河の水循環は20~100年、
    海洋の水循環は3,200年を要すると言われています。
    また、地下水の水循環に至っては数百年~一万年といわれています。

    今回のコラムでは水循環の基本的なお話を致しましたが次回のコラムでは
    「健全な」水循環についてお話をして参りたいと思います。

    忌部氏写真

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